香遊び≪香道教室≫
香道志野流『弄清会』 緑と静寂に包まれる、広島西区「甘雨亭教場」
≪日常から離れ 感性を楽しむ≫
香道では香りをかぐことを「聞く」と云います。耳を澄まし心を澄まして香りと出会う。その一瞬の出会いに神経を集中します。香りを感じ、香りそのものを楽しみます。
香席風景≪香りを楽しむ≫
教室ガイド
朝日新聞「文化の扉」より
香木対話 奥深い世界 … 俳人 黛まどかさん
12年前に初めて香道を体験しました。組香の一つに三景香があり、厳島、天橋立、松島に舟を加えた4種を聞き当てます。香りを聞きながら舟に乗り海辺の三景を思い浮かべます。香りを通して古典文学の世界に学び、四季の移ろいを感じ、魅せられました。
最初は香りを「聞く」という表現が不思議でした。聞くとは、耳を澄ますこと。香りのかすかな違いを聞き分けるには集中し、心を澄まし、香木と対話します。まさに一期一会です。終わった後もほのかな移り香の中に一日を振り返り、充実感を得られます。
香りと日本語の持つ繊細さが一つになり、さらに奥深い世界を作ります。香道は日本独特の型を持ち、深く広がりのある文化です。